Web Access のウィンドウ定義

Ivanti Web Access は、Web クライアントの Ivanti Web Desk および Ivanti Self Service のためのデリバリー プラットフォームです。これらのアプリケーションは、アナリストとエンド ユーザ向けに Web ブラウザによる豊富なユーザ インターフェイスを備えています。詳細については、「Ivanti Web Access」をご参照ください。

Ivanti Web Access では、Ivanti コンソールとは異なる方法でウィンドウが表示されます。コンソールのウィンドウは固定位置 (絶対位置) のコントロールによって表示されますが、 Web Access のウィンドウはグリッド レイアウトで表示されるため、ブラウザ ウィンドウのサイズ調整に合わせてコントロールのサイズも変更されます。

ウィンドウ マネージャでウィンドウ定義 (絶対位置のウィンドウ) のセットを1つだけ設計した後、必要に応じて、それらの定義をグリッド レイアウト形式の Web Access で利用できるようにします (詳細については、「Web Access でウィンドウを使用可能にする」をご参照ください)。ウィンドウ マネージャ内では、両方のタイプのウィンドウの表示方法をテストできます。

ウィンドウを Web Access で利用できるようにしない場合は、必要時に自動的にウィンドウが作成されるように、Web Access のシステム環境設定を設定できます。これは、ベスト プラクティスではありません。この機能を使用した場合、ウィンドウ上にはオブジェクトのすべての属性が提供されるためです。Web Access 用の必要なウィンドウ定義を作成すること、ならびに Web Access 用の必要なウィンドウ定義を作成している間の一時的な修正としての利用を除き、このシステム環境設定を有効化するのは避けることを、強くお勧めします。詳細については、「システム環境設定」をご参照ください。

Web Access と Workspaces のウィンドウ設計に関する推奨事項

次のアドバイスにより、ウィンドウ マネージャを使用して Web Access および Workspaces のウィンドウ表示を最適化できます。

  • Web Access で利用可能にする – ウィンドウが Web Access で利用可能であることを確認します。これを行うまでは、ウィンドウの表示は制御されず、Web Access は属性をウィンドウのリストに配置するだけです。
    ウィンドウを Web Access で利用可能にするには、目的のウィンドウをウィンドウ マネージャで選択し、[処理] リストの [Web Access で利用可能にする] をクリックします。
  • [書式設定] メニューを使用してコントロールを調整する – Web Access ウィンドウは、コンソールで使用する絶対位置を使用せずに、グリッド上に描画されます。ウィンドウを設計するときには、テーブルのように、下に向かい画面を交差する列があることを想像します。コントロールを同じ列に並べる場合は、設計においてすべてが相互に完全に整列していることを確認する必要があります。わずかでもずれがあると、コントロールが列から移動し、次の列に入ってしまう可能性があります。
    目的のコントロールをウィンドウ マネージャで選択し、[書式設定] メニュー項目を使用することで、コントロールを調整することをお勧めします。これは、コントロールをドラッグするよりも、はるかに精度の高いコントロール調整方法です。
  • グループ ボックスに合わせる – ウィンドウでグループ ボックスを使用する場合は、各グループ ボックスを順番に選択し、[グループ ボックスに合わせる] プロパティを使用して、グループ ボックスをウィンドウ上部のグループ ボックスに合わせます。これにより、1 つのグループ ボックス内の列が別のグループ ボックスの列と整列します。
  • グループ ボックスをネストしない – Web Access または Workspaces で使用するウィンドウを設計するときには、別のグループ ボックス内にグループ ボックスを配置しないでください。予期しない結果が生じるおそれがあります。ただし、設計ではグループ ボックスを使用し、すべてのコントロールをグループ ボックス内に配置することをお勧めします。
  • 同じ数の列を使用する – ウィンドウ設計の各行では、同じ数のコントロールを使用するようにします。ウィンドウの上部のグループ ボックスには、下部のグループ ボックスと同じ数の列が含まれていなければなりません。
  • Workspaces でグループ ボックスに2列を指定する – 既定では、Workspaces のウィンドウは1列にすべてのフィールドが表示されます。ただし、[2列グループ ボックス] プロパティを使用すると、Workspaces のウィンドウを構成し、グループ ボックスの内容を2列で表示できます。これにより、Workspaces のウィンドウ設計を作成し、画面で使用可能な領域をより効果的に活用できます。

グループ ボックスの詳細については、「ウィンドウへのグループ ボックスの追加」をご参照ください。

  • 同じ行のグループ ボックス – ウィンドウで相互に並ぶグループ ボックスは、同じ行にあると見なされるため、Web Access では必ず同じ高さが描画されます。このため、1 つの背の高いグループ ボックスの横で、複数のグループ ボックスが相互の上にある場合、相互の上にあるグループ ボックスを別のグループ ボックス内に置く必要があります。そうでない場合は、各列の最上位のグループ ボックスの高さが同じになります。

各列の最上位のグループ ボックスが同じ行にあると見なされることを示しているイメージ

上記の例では、各列の最上位のグループ ボックスが同じ行にあると見なされるため、Web Access では同じ高さで描画されます。残りの 2 つのグループ ボックスは下に描画されます。

グループを別のグループの内側にネストすると、1つのグループのように動作することを示しているイメージ
左側の 3 つのグループ ボックスを別のグループ ボックス内にネストする場合、Web Access は同じ高さの 2 つの大きいグループ ボックスを描画します。

複数行テキスト ボックスに表示される行の最小数の設定

Web Access で空の複数行テキスト ボックスを特定しやすくするために、初期状態では、最小数の行が画面に表示されます。この行数はユーザが設定できます。ウィンドウ マネージャで、テキスト ボックスの [最小行数] プロパティの値を設定しない場合は、Web Access ではテキスト ボックスが 2 行で表示されます。

複数行テキスト ボックスに表示される行の最小数を設定するには:
  1. Ivanti Console でウィンドウ マネージャを起動し、目的のウィンドウ設計を開きます。
  2. 目的の複数行テキスト ボックスを選択し、プロパティ グリッドを表示します。
    プロパティ ボタン
  3. [最小行 (Web Access)] プロパティの横に、Web Access の複数行テキスト ボックスで表示する最小行数を入力し、変更を保存します。